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冷えすぎによる肩こり

筋肉は温めよう。血行が促進する栄養も摂ろう。

ここでは、エアコンが効いたような寒い部屋に居た場合に、なぜ肩こりになるのかを説明します。



寒いところにいて肩こりになるのは、体の防衛反応

 寒いところに長い時間いたとき、また冷たい風に長い時間当たっていたりすると、全身の筋肉は緊張し、疲れ切ってしまいます。

 色々な理由で頸(くび)から肩の周りを冷やすことは、肩こりにつながります。これは、人が自分の命を守ろうとする反応に由来しています。

  想像してください。もし、マイナス40度の冷凍庫の中に自分が入ったとしたら、どんな格好をしているでしょうか?

 多分、両脚はピタリとくっつけて膝をすり合わせるように動かし、片足をもう片方の足の上で擦るように動かしているでしょう。また、両腕は自分自身を抱きしめるように組んで、頸(くび)が見えなくなる位に肩を持ち上げ、顎を引いて下を向いている・・・そんな姿を想像されるのではないでしょうか。

 人間の体温は、主に筋肉で作り出す熱を血液が全身へ運ぶことで維持されています。寒いところに長時間いると、意識せずに身震いしますが、これは全身の筋肉を収縮させて体温を作り出しているのです。オートマティックに体が反応している結果です。



夏場のエアコンは肩こりの危険性が!

 普段から環境温度が低いところに居る場合、肌を露出する人はいないと思います。寒いところでは、身に着けている洋服と、皮膚との間にある空気が、体温が外へ奪われるのを防いでくれています。

 しかし、特に夏場など外の気温が高くなると、自然と肌の露出が増えたり洋服の素材が薄くなったりします。そんな状態で、エアコンの効いた部屋へ入り十分に肌を覆うこともせず長時間いるとどうなるでしょう。体温は部屋の空気に奪われていきます。

 頭の上から吹き付けてくるエアコンの風を、一日中オフィスや自宅で受け続けた身体は、温度こそそれほど低くはありませんが、冷凍庫の中にいるのと似たように反応します。

 寒いところにいる、身体を冷やす、といったことをすると、身体は、

  • 身体の表面に近いところにある血管を細くして血流を減らし、体温が奪われることを防ごうとする。
  • 筋肉を緊張させて、熱を作り出そうとする。
  • それと同時に、筋肉の収縮が細い血管を圧迫して、筋肉内の血流が悪くなる

という反応を起こします。これが長時間、頸(くび)から肩の周囲で起こると、肩こりにつながってしまいます。

 たとえ、エアコンの風を受ける場所から離れても、すぐには筋肉の緊張も、血管の収縮も変化はしません。

  • 「冷たい」という熱が筋肉に残っているので、血管は収縮を続ける
  • 血流がなかなか増えないので、筋肉の温度が上がりづらい
  • 筋肉がなかなか温まらず、緊張を続けて熱を作り出そうとする
  • 筋肉の緊張が血管を圧迫してしまい、血流がなかなか増えない

 これって、悪循環ですよね。

 寒いところに長時間居ることで、身体が冷えすぎてしまうと、肩こりが酷くなってしまうのは、こうしたことが背景にあるからなのです。



寒いところに居なくてはならない場合の肩こり解消方法

 エアコンの効いた会社など、やむをえず寒いところに長時間いなければならない方は、次のような解消方法がおすすめです。




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