目の周りの筋肉をほぐす
目にも「伸び」をさせてあげませんか?
目には、主に2種類の筋肉があります。
@ 眼球を動かす筋肉
A 眼の中のレンズ(水晶体)の厚みを調節する筋肉
特に、VDT症候群などで目の疲れを感じている方にとっては、目の疲れを予防したりほぐすためには、この二つの筋肉を適度に動かしてあげることが、大切です。
眼球を動かす筋肉をほぐす
顔は前を向いたままでも、眼球を動かすことで、上下左右、広い範囲を見ることが出来ますよね。
このように、顔の向きを変えないで、眼球だけを動かし、より広い範囲のものを見るようにしてみましょう。
眼球の運動としては、例として以下のような方法があります(全て、顔の向きは変えずに、行いましょう)
(1) 眼球を上下、左右、斜め(右上下、左上下)に動かし、その方向でより広い範囲を見るようにする
(2) 目で一度右端を見て、そこから上→左端→下→右端をまわし見るようにして、眼球を大きく回す。一回転したら、回す方向を逆にする(下→左端→上→右端のように)
水晶体の厚みを調節する筋肉をほぐす
水晶体は、目に見えるものの倍率を調整しています。そして、この水晶体は「毛様体」と呼ばれる筋肉で、その厚みが調節されています。
一定の距離にあるものを見続けているときは、毛様体筋もその間、一定の状態で緊張しています。長い時間、コンピュータ画面や細かい文字を読んでいて、急に遠くを見たとき、あるいはその逆の場合に、一瞬見たものがぼやけることはありませんか?これは俗に、「ピントフリーズ現象」と呼ばれますが、これは毛様体筋の緊張が関係しているといわれています。
この緊張を緩めるには、見る対象物を変えることです。
具体的な方法としては、
- 座席には座ったままで、オフィスの中でより遠くにあるものを見る。
- トイレなどで席を立ったとき、あるいはそれ以外の場合でも、窓から遠くの景色(より遠くにあるビル、山など)を見る
ただ、現実的には、眼球を動かす筋肉、毛様体筋の両方をほぐすほうがよいので、1時間に10分程度、席を立って窓の外を見て、顔の向きは変えずに眼球を動かし、より遠くより広い範囲のものを見るようにすると、目の周りの筋肉がほぐれます。
ずっと椅子に座っていれば、体も伸びをしたくなりますよね。目も同じです。目にも「伸び」をさせてあげませんか?